もみ殻のバイオ炭について / 熱分解装置 Biogreen / 炭化, 炭化炉

もみ殻のバイオ炭について

もみ殻のバイオ炭は、稲の副産物であるもみ殻を酸素の少ない環境で熱分解(炭化)して作られる炭素豊富な物質です。環境に優しい資源として、農業、土壌改良、炭素隔離など様々な分野で注目されています。

もみ殻バイオ炭の特徴と利点

もみ殻バイオ炭は、多孔質構造と高い表面積を持ち、土壌中の水分や栄養素を保持する能力に優れています。また、土壌のpH値を調整する効果があり、微生物の活動を促進します。さらに、炭素を長期間固定できるため、温室効果ガスの削減にも貢献します。

主な用途

  • 農業利用: 土壌改良材、肥料効率の向上
  • 環境保全: 炭素隔離、温室効果ガス削減
  • 水質浄化: 汚染物質の吸着、水質改善
  • 畜産: 飼料添加物、悪臭軽減
  • 建材: 断熱材、調湿材として

もみ殻バイオ炭の製造と特性比較表

特性もみ殻バイオ炭木質バイオ炭竹バイオ炭
原料入手の容易さ非常に高い(稲作の副産物)中程度地域による
シリカ含有量非常に高い(約20%)低い低い
多孔質構造優れている優れている優れている
pH値やや高い(7-10)中性〜アルカリ性中性〜アルカリ性
炭素固定率高い中程度〜高い中程度
製造コスト比較的低い中程度中程度
農業適合性非常に高い高い高い

もみ殻バイオ炭に関するQ&A

Q1: もみ殻のバイオ炭はどのように作られますか?
A1: もみ殻を300〜700℃の温度で、酸素が制限された環境(熱分解)で処理することで作られます。この過程は「炭化」と呼ばれ、もみ殻の有機物が炭素に変換されます。

Q2:もみ殻バイオ炭の主な利点は何ですか?
A2: 土壌改良効果、保水性向上、栄養素保持能力の向上、土壌pH調整、微生物活性の促進、炭素固定による気候変動対策などが主な利点です。

Q3: もみ殻バイオ炭は通常の堆肥とどう違いますか?
A3: 堆肥は有機物の好気性分解によって作られるのに対し、バイオ炭は熱分解によって作られます。バイオ炭は分解されにくく、炭素を数百年から数千年にわたって固定できますが、堆肥は比較的短期間で分解されます。

Q4: もみ殻バイオ炭はどのように土壌に適用すればよいですか?
A4: 通常、土壌に対して2〜5%(重量比)の割合で混合します。作物や土壌の種類によって最適な割合は異なるため、小規模な試験から始めることをお勧めします

Q5:もみ殻バイオ炭の環境への貢献度はどの程度ですか?
A5: もみ殻1トンからバイオ炭を製造すると、約0.3〜0.5トンの二酸化炭素削減効果があるとされています。また、農薬や化学肥料の使用量削減にも貢献します。

まとめ

もみ殻バイオ炭は、もみ殻(稲の外皮)を高温・無酸素状態で熱分解して得られる炭素資材です。農業副産物であるもみ殻を有効利用した、持続可能なバイオマス資源のひとつです。
持続可能な農業と循環型社会の実現に貢献する重要な資源として、環境意識の高まりとともに注目を集めています。

もみ殻 バイオ炭 炭化 炭化炉 熱分解 Biogreen 2025.3.30-2

熱分解装置 Biogreen が選ばれる理由

Biogreen の熱分解処理は、化石燃料や火気を一切使用しない低圧電流のジュール熱で行われる電気での加熱です。このため、処理時に地球温暖化ガスCO2が発生しません。また、熱分解処理にとって非常に重要な温度と機内滞留時間の管理調整は、モニターで管理し、タッチパネル操作で簡単に実行できます。安全衛生面でも非常に優れています。
装置の設置面積は小さくコンパクトで、コンテナー内設置も可能です。連続式での運転のため、24時間連続運転が可能で、運転状況はモニターで監視し、運転管理操作はタッチパネルで簡単にできます。人手を必要としない自動化されたシステムです。

Biogreenは、国際特許技術を取得した他に類を見ない電気熱源の連続式熱分解装置で、構造が単純で部品数が少ないため、故障しにくくメンテナンスが容易で、長時間の使用にも耐えられます。化石燃料を使用するバーナーの直火加熱や熱風加熱による熱分解、ガス化、炭化装置と比較すると、Biogreenの熱分解装置は地球温暖化ガスを排出しない「脱炭素」であり、安全性、設置面積、操作性、メンテナンス性などで明らかな優位性を持っています。
熱分解は、無酸素状態で処理物を加熱することにより、ガスと炭を生成します。ガスを冷却することにより油が生成されます。ガス、炭、及び油は全て利活用ができ、それらを利活用することにより廃棄物が一切なくなるゼロエミッションが可能です。

熱分解とは 熱分解装置 Biogreen 炭化 油化 ガス化 2025.1.27


熱分解処理は加熱温度によりその処理物から生成される割合が異なります。温度が高いほどガスが多く生成され、温度が低いほど炭が多く生成されます。高温での熱分解では、炭の生成割合が少なくなりますが、質の良い安定した炭が製造できます。
Biogreenは、熱源が電気のため、熱分解処理にとって重要な加熱温度、滞留時間の調整がタッチパネル式で簡単にできるうえ、処理時にCO2の発生はありません。バーナー式等化石燃料の火気を使用した熱分解装置は温度調整が難しく熱分解時にCO2を大量に発生します。
熱分解によるバイオコークスの製造は、バイオ炭の製造時より高温で加熱し、品質の良い炭化物を生成しますが、Biogreenでは加熱温度の調整が容易にできます。

熱分解 加熱温度での生成割合 熱分解装置 Biogreen 炭化 油化 ガス化 2025.1.27



Biogreen が熱分解装置として選ばれる理由は、その高い環境性能と効率性、そして操作性の良さにあります。まず、Biogreen は電気を熱源とするため、化石燃料を使用せずにCO2排出ゼロの運転が可能です。これにより、従来の熱分解装置に比べて環境負荷を大幅に低減します。また、電熱スクリューによる直接加熱方式を採用しており、高い熱効率を実現。エネルギー消費を最小限に抑えながら、原料を効率的に処理します。
さらに、この装置は温度や滞留時間を精密に制御できるため、バイオ炭やバイオコークス、回収カーボンブラックなど、用途に応じた高品質な製品を安定して生産できます。その一方で、コンパクトな設計により設置スペースを最小限に抑えることができ、工場環境への適応性も高いです。
Biogreen はまた、さまざまな原料、例えばバイオマス、廃棄物、プラスチック、タイヤなどに対応できる汎用性を備えており、ユーザーが特定の材料に縛られることなく幅広い用途に活用できる点も魅力です。そして、操作性にも優れ、自動化されたシステムと直感的なインターフェースにより、日常的な運用が容易でメンテナンスも簡単です。
これらの特徴を備えた Biogreen は、持続可能性、効率性、そして柔軟性を兼ね備えた次世代の熱分解装置として、多くの分野で選ばれています。

CO2排出ゼロの熱源
Biogreen は電気を熱源として使用しており、化石燃料を使わないため、プロセス中のCO2排出がありません。
高い熱効率
加熱スクリューを用いることで、原料を直接効率的に加熱できます。この設計により、エネルギー消費が抑えられます。
精密な温度制御
加熱温度と滞留時間を正確に調整できるため、目的の製品特性(バイオ炭、バイオコークス、回収カーボンブラックなど)を達成しやすくなります。
コンパクトな設計
熱効率が優れているため、システムが省スペースで設置可能なため、工場内での柔軟な配置が可能です。また、コンテナ内に設置が可能で新規に建屋を建設する必要がありません。
広い原料適応性
バイオマス、廃棄物、タイヤ、プラスチックなど、さまざまな原料に対応できる多用途性があります。
高品質な製品の一貫性
一貫した熱分解プロセスにより、得られる製品の品質が安定しています。
環境負荷の低減
排出ガスが最小限に抑えられ、持続可能なプロセスを実現します。
操作とメンテナンスの容易さ
自動化されたシステムと直感的な操作インターフェースにより、運用が簡単でメンテナンスの負担も軽減されます。

これらの理由により、Biogreen は熱分解プロセスにおける効率性と持続可能性を両立する選択肢として評価されています。

廃タイヤ タイヤ回収カーボンブラック rCB 熱分解装置 Biogreen 炭化 2025.2.23-9

動画及び画像 / 熱分解装置 Biogreen

木くずのバイオ炭製造

バイオグリーン BGR CM 600 モバイルユニット

熱分解装置 Biogreen
熱分解装置 Biogreen 炭化 2024.6.18





もみ殻 バイオ炭 炭化 炭化炉 熱分解 Biogreen 2025.3.30


熱分解装置 Biogreen , 電熱スクリュー Sprirajoule パンフレット

熱分解装置 Biogreen

フランス ETIA社 が開発した国際特許取得済み 熱分解装置 Biogreen は有機廃棄物、バイオマスを化石燃料、火気を一切使用せず地球温暖化ガスCO2を発生しない脱炭素で熱分解処理し ガス、炭、オイルを分解生成する装置です。熱分解とは無酸素状態で加熱し物質を分解することですが、Biogreen で熱分解処理できる原料は、有機汚泥、家畜糞、おから、お茶殻、コーヒー粕、飲食物の残渣、野菜くず、廃プラスチック、廃タイヤ、木くず、おかくず等原料を選ばす、それら原料の熱分解によりガス、オイル、炭を発生させそれぞれが利活用ができます。 Biogreen での熱分解後の利用用途は、発電、燃料、土壌改良剤、原料、飼料、燻製用のオイル等様々で廃棄物を一切出さずセロエミッションが可能です。廃棄物が熱分解装置 Biogreen に投入されるとその原料の持つエネルギーは最大限利活用され廃棄物はなくなり、廃棄物処理問題は一気に解決できます。装置の設置面積は小さくコンパクトでコンテナー内設置も可能で移動もでき、場所を選びません。


電熱スクリュー Spiraoule

熱分解装置 Spirajouleは 電気式です。火気、石油燃料を一切使用しないため、地球温暖化ガスが発生しない脱炭素装置です。しかも連続式です。
熱分解は 無酸素状態の密閉された Spirajoule 熱分解装置内のスクリューで行われます。スクリューへ電流を通しそのジュール熱で投入された原料を加熱し熱分解を行なっています。そのスクリューが回転することで原料を熱分解を行ないながら搬送しています。
熱分解の温度はジュール熱の大きさで調整し、原料の滞留時間はスクリューの回転数調整により行ないます。その調整はいずれも制御盤のタッチパネルで簡単にできます。熱分解で最も重要な温度と滞留時間の調整は電気式のため簡単に行なえるとも言えます。火気、石油燃料を使用する装置と比較しても非常に安全で衛生面で優れています。又、処理はバッチ式ではなく連続式ですので人を張り付ける必要がありません。