下水汚泥・熱分解テスト事例 / ガス化, 炭化, 油化
日本国内の下水汚泥を Biogreen にて熱分解テストを行ないました。下水汚泥も他の有機廃棄物同様高温での熱分解ではガス量が多く、低温での熱分解では炭化物、バイオ炭の量が多く分解製造されます。このことから、Biogreen 熱分解装置は、ガス化炉、ガス化装置あるいは炭化炉、炭化装置とも言えます。又、ガス化された合成ガスが冷却され凝縮した液体がオイル、油で利活用が可能です。
下水汚泥の熱分解でも分解されたガス、炭、オイルはそれぞれが利活用ができます。
実際、下水汚泥のBiogreen 熱分解システムで稼働しているアプリケーションとしては、 燃料化システムPyorsludge があります。このシステムは下水汚泥を熱分解行い分解製造された合成ガスを蒸気ボイラーの燃料として使用し蒸気を発生させます。その飽和蒸気を乾燥機 KENKI DRYER の熱源とし下水汚泥を乾燥させます。乾燥された下水汚泥は Biogreen で熱分解が行なわれます。一方、ガス以外に分解製造された炭化物のバイオ炭、バイオチャーは土壌改良剤として利用されています。今システムで廃棄物である下水汚泥は、熱分解装置Biogreen で全て利活用ができ廃棄物がなくなるゼロエミッション化が実現したと言えます。
下水汚泥の熱分解での他の利活用の方法としては、ガスはガス化発電があり、炭化物のバイオ炭、バイオチャーは燃料として利用ができ日本国内で推進されている下水汚泥の燃料化に適合致します。
熱分解温度によりガス、炭、オイルの産出量は調整ができます。Biogreen は連続式での電気加熱ですので温度調整はタッチパネルで簡単にできバッチ式ではないため人手を必要とせず安全衛生面で優れいます。
下水汚泥 投入物詳細 | |
粒の大きさ | 1~5mm |
含水率 | 10.44% W.B. |
見掛け比重 | 0.5 |
下水汚泥 装置投入前写真 |
熱分解装置内加熱時写真 |
下水汚泥 熱分解温度及び滞留時間 | |
熱分解温度 | 800℃ |
滞留時間 | 20分 |
下水汚泥 熱分解産出量割合 | |
ガス | 30.8% |
オイル | 26.4% |
炭 | 42.9% |
下水汚泥 合成ガス組成 | |
ガス組成 | 平均値(%) |
CO | 20.15 |
CO2 | 11.85 |
CH4 | 43.76 |
CnHm | 2.66 |
H2 | 20.21 |
O2 | 0.00 |
低位発熱量 (MJ/m3) | 22.14 |
下水汚泥 バイオ炭、バイオチャー詳細 | |
含水率 | 4.71% W.B. |
見掛け比重 | 0.44 |
下水汚泥 バイオチャー、バイオ炭写真 |
下水汚泥 バイオオイル写真 |
Biogreen テストプラント |
Biogreen テスト熱分解工程 |
Biogreenは電気加熱での連続式熱分解装置ですので、運転は簡単で安全衛生面に優れています。 |
原料の利用用途に合わせた熱分解処理が、温度及び滞留時間調整で簡単に行えます。 |
廃棄物、バイオマスのBiogreen熱分解処理でガス化、炭化、オイル製造ができます。 |
発電、燃料、土壌改良剤、原料使用など様々な用途で利用できゼロエミッションが可能です。 |
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