■ 木質バイオマスガス化ORC発電システム |
EITA グループ の COGEBIO社 の木質バイオマスのガス化ORC発電システムについてです。
ORCシステムは蒸気タービンを駆動させ発電を行なうランキンサイクルのシステムですが、蒸気タービン水蒸気ではなく沸点の低いシリコンオイル等をで駆動します。
本 COGEBIO社 のORCシステムは、木質バイオマスをガス化させ、その合成ガスをオイルボイラーの燃料として利用します。ボイラーで加熱したオイル(サーマルオイルと言います)をORCユニットに送り込み発電を行なっています。加熱されたサーマルオイルでORCユニット内の有機媒体シリコンオイル等を蒸発させ、その蒸気で蒸気タービンを駆動し発電します。ORCシステムはCombined Heat and Power (CHP) 「熱源供給システム」であり、発電と同時に、熱の利用ができます。
ORCとはオーガニックランキンサイクル (organic Rankine cycle)の略です。ボイラーとタービンの間を循環し熱の吸収と放出を行う熱サイクルにことで加熱、膨張、凝縮、昇圧を行う熱サイクルをランキンサイクルといいます。そのランキンサイクルの前にオーガニックという文字がありますが、これは水蒸気の代わりに、沸点の低いシリコンオイルのような有機媒体を蒸発させてタービンを駆動させているためです。
■ COGEBIO社 ガス化発電ORCシステム 特徴 |
- 高い発電効率
- 設置が簡単。設置面積が小さい。
- 排ガス処理が必要ない。(原料によります。)
- 運転管理が容易。
- 完全自動化システム
- 運転制御が緻密かつ正確にできる。
- 安全衛生面に優れている。
- 簡単には壊れない頑丈な構成
- 優れた費用対効果
COGEBIO社 ガス化ORC発電システム 仕様 | |||
発電量グロス | 281 kWe | 646 kWe | 1010 kWe |
発電量 ネット | 232 kWe | 568 kWe | 899 kWe |
発熱量 | 1394 kW | 2670 kW | 4504 kW |
原料 | 木質バイオマス、廃棄物 | ||
含水率 | 20% W.B. 以下 | ||
木材処理量 | 516 kg/時間 | 1016 kg/時間 | 1548 kg/時間 |
発電効率 グロス | 13 % | 16 % | |
発電効率 ネット | 11 % | 14 % | |
全体効率 | 80 % |