■ Solid products 炭化物製造 |
Biogreen での熱分解処理で生成製造される炭化物の状態は熱分解の処理内容及び投入原料の品質に影響されます。内容にはよりますが、市場での価値が高い炭化物製造は重要な熱分解処理の1つです。
炭化物製造工程には炭化と半炭化(焙焼)処理の大きく2つがあります。
下記は、Biogreen熱分解処理で生成製造された炭化物です。
バイオ石炭 おかくず 熱分解温度:550℃ 発熱量:28MJ/kg | 炭 RDF、SRFペレット 熱分解温度:800℃ 発熱量:10MJ/kg | 木炭ペレット 発熱量:26MJ/kg | バイオ石炭 木質ペレット 発熱量:28MJ/kg |
■ Biochar バイオ炭 |
原料 : 非汚染バイオマス
処理 : 熱分解 450~600℃
バイオ炭はバイオマスの熱分解処理で生成製造されます。
バイオ炭は土壌改良、汚染された土壌の改良として、様々な種類の土壌で使用が可能です。
製品としてはバイオ炭と木炭は異なります。バイオ炭は揮発性の物質を多く含んだ固形燃料です。バイオ炭は木炭と異なり植物には害はなく、燃焼効率が良い価値ある固形燃料です。
バイオ炭は主に農業で使用されます。土壌肥沃度の強化、植物成長の改善、作物栄養分供給のためです。その結果として植物全体の生産性が上がります。
バイオ炭は動物のえさ(添加剤)として家畜業者にはたいへん人気があります。肉を良く食べる北米、ヨーロッパ地域での家畜業者にとりバイオ炭はたいへん価値があります。
Selected directions of biochar utilisation: バイオ炭利用用途
・土壌添加剤:保水剤
・土壌改良剤:栄養分供給
・土壌改良補助剤
・活性炭原料
・ろ過 / 汚染物質除去剤
・動物用飼料添加剤
EMERGING MARKET
バイオ炭成長市場
バイオ炭の世界市場は2015年で280,000トンを超え、2016年から2025年までの年間成長率は12.15%の予想を立てています。Grand View Research, Inc.
■ Charcoal, Bio-coal and Solid fuel 固形燃料 半炭化 |
原料 : 木質バイオマス、バイオソリッド、植物殻、乾燥下水汚泥
処理 : 熱分解 250~400℃
木材バイオマスやバイオソリッドの熱分解での炭化、半炭化処理を行なった場合の炭化物の低位発熱量は21~28MJ/kgと高くたいへん価値がある燃料を生成製造することができます。
ペレット、ブリケットの炭化、半炭化処理により生成製造された固形物は18~20GJ/m3 と高密度で大きなエネルギーを持ち、運搬コストは炭化、半炭化処理以前と比較するとは40~50%下がります。
焙焼、炭化処理により生物活性物質を除去し疎水性を保つことができるようになるため保存管理が楽になります。
炭化、半炭化処理後の木質バイオマスは粉砕し小さくすることよりさらに燃焼効率が良くなります。
Directions of torrefied fuel utilisation: 炭化、半炭化処理燃料の利用用途
・火力発電所での石炭との混在燃焼
・石油由来燃料の代替燃料
・製鉄の材料 石炭の代替材料
・木粉燃料
■ 炭化、半炭化(焙焼)について |
炭化、半炭化(焙焼)とは無酸素状態で加熱する熱分解を行い炭化物を生成製造する処理です。
熱分解装置Biogreenでは低温200~300℃での熱分解により主に炭をあるいは半炭化品を生成産出することができます。
炭素分を残し、可燃揮発性成分を合成ガスとして発散するため、 発熱量が処理前と比較すると約3 割増加します。例えば、木質バイオマスの半炭化により運搬 ・ 貯蔵が容易になり、又、疎水性が高まり水になじみにくくなることから燃料としての利用性が増します。これらの理由から石炭火力発電所においては石炭との混焼率を引き上げることが可能になります。
又、この温度帯は有機汚泥等からは主に炭を生成製造します。熱分解処理で生成された炭は臭いがなく燃料、土壌改良剤等に利用できます。
熱分解装置 Biogreenでの熱分解には化石燃料利用の火気は一切使用しません。低圧電流、ジュール効果による加熱で熱分解を行い操作が簡単で安全で環境に優しい装置です。
加熱が電気式のため、加熱温度が低ければそれだけ電気消費量が低減され電気料金、ランニングコストが安価になります。
■ 熱分解装置 Biogreen で炭化された様々な原料 |
■ 熱分解装置 Biogreen バイオ炭製造設備 コンテナー内設置 |
熱分解装置 バイオ炭で生成製造されたバイオ炭は土壌改良剤として有価で販売されています。