半炭化、トレファクション、焙焼について / 熱分解, 炭化 ,ガス化
■ 半炭化、トレファクション、焙焼について
EUでは木質ペレット市場が拡大するに連れ、半炭化技術が一層注目を浴びています。
半炭化とは、Torrefaction、トレファクションのことで有機廃棄物、特に木質バイオマス等を200~300℃で熱分解することで炭素成分が多い物質にする炭化物生成のことです。熱分解装置 Biogreenでは焙焼(ばいしょう)と訳しています。
半炭化、焙焼することで製造される半炭ペレットは単位重量当たりのエネルギー密度が木質ペレットの約1.3倍以上になります。そのため輸送や貯蔵の効率を向上させることができます。
半炭化、トレファクション、焙焼はもともと、熱分解装置 Biogreen 製造元フランスで開発された技術です。欧州で木質ペレット市場が拡大するにつれて 半炭化、トレファクション (torrefaction)は注目された技術で、ETIAグループにも炭化、半炭化の専門の技術会社があります。(VT GREEN)
木質バイオマス等の半炭化、トレファクションは無酸素での熱分解を200~300℃で行ないます。この処理によってバイオマスから炭素分を残し、可燃揮発性成分を合成ガスとして発散するため、 発熱量が処理前と比較すると約3 割増加します。
石炭の発熱量に近づくため 「バイオ ・ コール (バイオ石炭)」、 又黒色をしていることから 「ブラック ・ ペレット」、「第二世代木質ペレット」 などと呼ばれます。
木質バイオマスの半炭化により運搬 ・ 貯蔵が容易になり、又、疎水性が高まり水になじみにくくなることから燃料としての利用性が増します。これらの理由から石炭火力発電所においては石炭との混焼率を引き上げることが可能になります。
半炭化、トレフアクション、焙焼を熱分解装置 Biogreenで行なうのは容易です。Biogreen の熱分解処理は化石燃料、火気は一切使用しない低圧電流のジュール効果で行なう電気での加熱そして連続式での運転のため、24時間連続運転が可能で運転状況はモニターで監視し、運転管理操作はタッチパネルで楽にでき、人手を必要としません。
Biogreen での半炭化は、低温での加熱となるため消費電気量が少なくて済みランニングコストが安価になります。又、同時に合成ガスを生成しますがそのガスの利活用も可能でBiogeenよりは廃棄物が排出されません。
下記は熱分解装置 Biogreen で生成製造したバイオ石炭、炭の写真です。
バイオ石炭 おかくず 熱分解温度:550℃ 発熱量:28MJ/kg | 炭 RDF、SRFペレット 熱分解温度:800℃ 発熱量:10MJ/kg | 木炭ペレット 発熱量:26MJ/kg | バイオ石炭 木質ペレット 発熱量:28MJ/kg |
■ 比較表
出典:IEA Bioenergy Task 40
種類 | 木材 | 木質ペレット | トレファイドペレット | 石炭 |
含水率(%) | 35-50 | 7-10 | 1-5 | 10-15 |
低位発熱量(GJ/T) | 9-12 | 16-18 | 19-23 | 23-28 |
かさ密度(T/m3) | 0.2-0.25 | 0.6-0.68 | 0.65-0.75 | 0.8-0.85 |
エネルギー密度(GJ/m3) | 2-3 | 9.6-12.2 | 12.4-17.3 | 18.4-23.8 |
灰分(% ) ウエットベース) | 0.2-4 | 0.4-2.5 | 9.7-20.2 |
Biogreenは火気を一切使用しない電気加熱での連続式熱分解装置ですので、運転は簡単で安全衛生面に優れています。 |
原料の利用用途に合わせた熱分解処理が、温度及び滞留時間調整で簡単に行えます。 |
廃棄物、バイオマスのBiogreen熱分解処理でガス化、炭化、オイル製造ができます。 |
発電、燃料化、土壌改良剤、原料使用など様々な用途で利用できゼロエミッションが可能です。 |
乾燥機 KENKI DRYER どこもできない付着粘着物液体の乾燥機 | https://kenkidryer.jp |
会社サイト もう悩みません。コンベヤ、産業環境機械機器 | https://kenki-corporation.jp |