熱分解とメタン発酵の比較 / ガス化, 炭化

熱分解装置 Biogreen での熱分解とは有機廃棄物等の原料を無酸素状態で加熱することにより合成ガス及び炭化物、炭を製造発生させ残渣は発生しません。産出したガス及び炭は全て燃料、土壌改良剤等へ利活用ができる機械、化学処理です。
一方、メタン発酵とは微生物メタン菌が有機廃棄物を分解しメタンガスを発生させる生物処理です。メタンガスはガス全体の60%以上あり発電、あるいは燃料として利用ができます。但し、必ず残渣が発生し消毒処理を行い液肥として利用できれば良いのですが、できなければ脱水、乾燥あるいは水処理が必要となります。

熱分解とメタン発酵の比較
技術熱分解メタン発酵
処理方法機械、化学処理生物処理
設置面積
前処理場合によっては必要必要
悪臭炭化物なし残渣あり
残渣処理必要なし液肥使用以外は必要
利用用途燃料、発電燃料、発電
メンテナンス容易設備内容による
規模中小

 

 


■ Biogreen 熱分解装置 システム
発酵処理のメタン発酵設備は、発酵用のタンクの設置面積は大きく場所を取り、廃棄物として消化液が排出され、堆肥として利用できなければ水処理等設備が必要となりイニシャル、ランニングコストの負担は大きいものです。
一方、熱分解装置 Biogreen は投入原料を選ばず、熱分解処理でガス、炭、オイルを製造発生させそれぞれが利活用ができ、その廃棄物が持つエネルギーは最大限利活用され廃棄物はなくなります。
Biogreen の熱分解処理は化石燃料、火気は一切使用しない低圧電流のジュール効果で行なう電気での加熱そして連続式での運転のため、24時間連続運転が可能で運転状況はモニターで監視し、運転管理操作はタッチパネルで楽にでき、人手を必要としません。Biogreen は国際特許技術で他にはない独自の熱分解装置ですが、構造は単純で部品点数は少なく壊れにくくメンテナンスは楽で長持ちし長時間使用ができます。熱分解処理にとり非常に重要な温度、機内滞留時間の管理調整はモニターで管理しタッチパネル操作で簡単にでき、安全衛生面でもとても優れています。装置の設置面積は小さくコンパクトでコンテナー内設置も可能で移動もでき、場所を選びません。
Biogreen は投入された原料を無酸素での加熱、熱分解を行ないます。熱分解により原料より炭素分のみを残し、原料に含まれる可燃性ガス等の合成ガスを発散させます。そのため、熱分解装置 Biogreen は炭化装置、炭化炉あるいはガス化装置、ガス化炉とも言えます。熱分解時の加熱温度によりガス、炭化物を作り出す産出の割合が異なります。熱分解後のその産出製造物の利用目的に合わせ加熱温度の調整を行ないますが、その温度調整、管理は、Biogreenであれば電気加熱式ですので簡単に確実に行なえます。又、その加熱は石油燃料を一切使用せず火気は未使用のため安全衛生面、運転操作面で火気使用熱分解装置、炭化炉、ガス化炉と比較すると非常に優れていると言えます。

 

■ Pyrosludge 熱分解燃料化システム処理フロー

フロー図 pyrosludge 有機汚泥、下水汚泥 乾燥、熱分解システム アプリケーション biogreen 2017.11.9

 


■ Pyropower 熱分解発電システム処理フロー

熱分解装置 ガス化発電システム Biogreen 2018.2.18

 


メタン発酵の処理フロー及び発残渣処理の詳細は下記です。

■ メタンガス化施設の構成 (出典:環境省)

 

メタン発酵処理フロー 熱分解装置 Biogreen 2018.4.2

 

 

■ 生成物の利用方法・処理方法(出典:環境省)

 

メタン発酵 生成物の利用方法、処理方法 環境省 熱分解装置 Biogreen 2018.4.2

 

 

■ 発酵残渣の利用及び排水処理の方法(出典:環境省)
本内容の乾燥工程には 弊社製 KENKI DRYER をご検討下さい。

 

発酵残渣の利用及び排水処理の方法 環境省 熱分解装置 Biogreen 2018.4.2

 

1. 液肥利用
発酵残渣を殺菌処理するのみで液肥として利用可能です。
製造した液肥は無償提供されている事例が多く、販売収入は見込めませんが、需要地さえ確保されれば設備費、処理費ともに安価で導入しやすいため、他の方法よりも費用対効果が高くなります。
2. 脱水固形物の肥料利用
発酵残渣を脱水(および乾燥)処理した固形物は堆肥原料として利用できます。製造される堆肥は、肥料として販売することができ、一定の収入が見込めます。採用事例が最も多い方法です。
3. 脱水固形物の燃料利用
発酵残渣を脱水、乾燥処理した固形物は、燃料やセメント原料(助燃剤)として利用されています。製造される乾燥固形物は、販売されていますが、売却先が限定されるため、採用事例は多くありません。
 4. 水処理汚泥の肥料・燃料利用
発酵残渣を直接排水処理し、処理に伴い発生する汚泥を脱水、乾燥処理して肥料原料や燃料として利用する方法で、排水処理後の処理水は放流されます。
採用事例は多くありませんが、小規模な施設や近隣で合同処理が可能な場合に採用されています。
 5. 脱水後の排水処理
脱水後のろ液は排水処理されます。処理水は、近隣に下水道がない場合以外は下水道に放流しています。
また、排水処理方式は硝化脱窒法に膜処理を付加した方式の採用が多く、特に小規模施設では膜処理が多く採用されています。

 

 


 

燃料化システム Pyrosludge

 

発電システム Pyropower

 

Biogreenは電気加熱での連続式熱分解装置ですので、運転は簡単で安全衛生面に優れています。
原料の利用用途に合わせた熱分解処理が、温度及び滞留時間調整で簡単に行えます
廃棄物、バイオマスのBiogreen熱分解処理でガス化炭化オイル製造ができます。
発電燃料化、土壌改良剤、原料使用など様々な用途で利用できゼロエミッションが可能です。

 

乾燥機 KENKI DRYER
どこもできない付着粘着物液体の乾燥機
https://kenkidryer.jp
会社サイト
もう悩みません。コンベヤ、産業環境機械機器
https://kenki-corporation.jp