メタン発酵と熱分解の比較 / ガス化, 炭化, 油化
メタン発酵とは有機廃棄物を嫌気タンク内で微生物を発酵分解させて、メタンガスを発生させる方法です。そのメタンガスでガスエンジンでの発電ができます。
メタン発酵で発生されるガスは100%メタンガスではなく二酸化炭素や硫化水素を含んでおり特に硫化水素は金属を腐食させ危険なため除去する必要があります。発酵タンクは大きな設置面積を必要とし、生物学的処理なので管理が不十分だと安定した性能を発揮しません。
発酵後残渣として消化液が排出されますが、液肥として田畑に利用できます。しかし、利用場所が遠くて運送費がかかるあるいは農閑期は使用できない等の問題が発生しやすく広い設置場所を選びます。
又、この消化液が液肥として利用できない場合は水処理設備が必要となり脱窒処理の高度処理も必要です。
しかし、含水率が高い有機廃棄物を含水率を下げずにそのまま投入でき、他の燃焼装置やガス化、炭化の熱分解装置と比較すると乾燥のためのエネルギーが不要のため、適切な広い場所での設置が可能でガス発生後の消化液を液肥を全て利用でき、十分な管理調整ができるのであれば、廃棄物処理としては最もエネルギー効率の良いシステムと言えます。
一方、熱分解、ガス化、炭化は、無酸素状態で有機物を加熱することによりその原料がガス、炭に分解されます。熱分解は、機械、化学的処理で管理調整が楽で残渣、消化液及び灰等の廃棄物は排出しません。熱分解装置 Biogreen は電気ジュール熱での加熱ですので石油燃料の炭化、ガス化炉装置を比較すると加熱温度の調整が簡単で安全衛生面で優れています。場所を選ばずコンテナー内での設置が可能です。ガス化での合成ガスで発電が出来るうえ同時に原料より熱分解製造される炭も土壌改良剤、燃料等に使用でき有価での販売ができます。分解製造されたガスを冷却される際に作られる油、オイルも燃料、食用油として利用でき一切廃棄物が出ません。
メタン発酵 | 熱分解(ガス化、炭化) |
微生物が有機物を分解しメタンガスを発生 | 無酸素で加熱 |
広い敷地面積が必要。 | 分解製造目的物により温度を調整 |
硫化水素が発生する。危険。 | ダイオキシン、煙、煤は発生しない。 |
残渣の消化液は液肥利用ができる。 | 炎は発生しない。安全 |
消化液の液肥利用以外は水処理が必要。 | 灰は発生しない。 |
乾燥のためのエネルギーを必要としない。 | 場所を選ばない。コンテナー内設置が可能。 |
下記は、コンテナー設置 Biogreen BGR CM600 のビデオです。
Biogreenは電気加熱での連続式熱分解装置ですので、運転は簡単で安全衛生面に優れています。 |
原料の利用用途に合わせた熱分解処理が、温度及び滞留時間調整で簡単に行えます。 |
廃棄物、バイオマスのBiogreen熱分解処理でガス化、炭化、オイル製造ができます。 |
発電、燃料、土壌改良剤、原料使用など様々な用途で利用できゼロエミッションが可能です。 |
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